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2010年4月18日 (日)

桜三昧 - 旭桜

ようやく見頃になったので本日、兼六園にて撮影して来ました。

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            旭 桜

曲水に架かる雁行橋(がんこうばし、かりがねばし)のたもとにある
旭桜(あさひざくら)です。

旭桜というのは兼六園のこの桜の木に付けられた名前で、
園内で最初に朝日が当たる場所にある桜ということからで、
品種的にはヤマザクラで、現在のものは二代目です。

初代の旭桜は、加賀藩八家の村井家にあったものを献上したものと
伝えられ、運ぶ為に道筋の50件の家を取り壊し、500人もの人夫が
掛かったそうで、園内一の老樹であったことから大桜ともいわれた
そうですが、明治の中頃から樹勢が急に衰えはじめ昭和12年(1937)
に枯死(推定樹齢500年)しましたが、幸いにも残ったひこばえ(脇芽)が
大きく成長したものが、現在の二代目・旭桜です。

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旭桜はソメイヨシノが散る頃に満開を迎えます。

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花は白色・一重咲きの大輪系で、新芽の薄茶色と混じって
気品を漂わせています。

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        旭桜雁行橋

先に挙げた松月寺の大桜兼六園の旭桜金沢三文豪の一人、
泉 鏡花の作品「櫻心中」大正4年(1915)のモデルとなった桜です。

櫻心中」は名木から飛び出した桜の精の哀しい恋物語で、
作中では松月寺の大桜が「江月寺の君桜」として、兼六園の旭桜は
「富士見桜」として登場。

桜の精である君桜が人間の女性へと姿を変えて、夫として慕う
兼六園の富士見桜の元へと逢いに行くという幻想的な恋物語です。

そういった事もあって、何とかこの二本の桜を同時に取上げたいと
思っていた訳でして ... (^_^)

泉 鏡花の作品世界では、松月寺の大桜の枝が塀を乗り越えているのは
恋しい兼六園の旭桜への想いから、兼六園のほうへと枝を伸ばしている
とのことです。

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